Stacherのメタデータで保てるもの・保てないもの
メタデータは音声や映像そのものではなく、ファイルに付く情報です。配信元と出力形式によって、タイトル、投稿者またはアーティスト、アルバム、日付、曲番号、プレイリスト順、サムネイル、言語、チャプターなどが含まれます。Stacherは画面とキューを提供し、実際に存在する値と最終コンテナへ書き込める値は、抽出処理と後処理ツールが決めます。
設定だけで存在しない曲番号や、配信元にないジャケット画像を作ることはできません。動画、音声ファイル、変換後のMP3で表示される項目が異なるのも普通です。配信元の情報を入力、形式を制約、最後に使うプレーヤーを検証場所として考えてください。
| 項目 | 主な供給元 | 確認する点 |
|---|---|---|
| タイトル | 配信元タイトルまたはファイル名テンプレート | 記号やエピソード番号が残るか |
| アーティスト / 投稿者 | ページの情報または抽出フィールド | プレーヤーがartistとして表示するか |
| アルバム | 配信元、プレイリスト、テンプレート | 形式がアルバムタグを保存するか |
| 曲番号 | プレイリスト番号または解析フィールド | 埋め込みタグかファイル名だけか |
| ジャケット | 配信元サムネイルと後処理 | プレーヤーが埋め込み画像を読むか |
| 言語 / チャプター | 配信元のトラックとチャプター | コンテナが情報を公開するか |
メタデータはコピーや再配布の許可を与えません。所有または保存する権利のあるコンテンツだけを扱ってください。
メタデータを先に確認する安全なテスト
タグの問題を調べるときは、小さな基準ファイルを作るのが最も確実です。いきなり長いプレイリスト、複雑な名前式、複数のカスタム引数を組み合わせないでください。代表的な1ファイルで、配信元、Stacher、yt-dlp、FFmpeg、プレーヤーのどこまで動いているかを切り分けられます。
最初は公開または正当に利用できるURL、短いローカルパス、標準プリセット、管理版コンポーネントだけにします。完成ファイルを開くまでジョブログを残してください。転送は成功してメタデータ処理だけ失敗した場合、ログと一時ファイルが境界を示します。
- Stacherが更新を案内している場合は管理版yt-dlpを更新し、再起動します。
- タイトル、アーティスト、プレイリスト順を配信元と比較できるURLを1つ選びます。
- 書き込み可能な保存先を選び、最初はファイル名テンプレートを単純にします。
- サムネイルや追加引数なしで一度保存し、メディア自体が再生できることを確認します。
- 必要なメタデータまたはサムネイル設定を1つだけ有効にして同じURLを再実行します。
- 最終プレーヤーでタイトル、アーティスト、アルバム、曲番号、長さ、ジャケットを確認します。
- 1ファイルの確認後にだけ、プレイリスト番号や一括処理を追加します。
元ファイルが失敗する場合は、タグより先に抽出、転送、権限、FFmpegを直します。
曲番号・作者名・アルバムタグを保つ
Stacherのトラック番号・メタデータという検索は、プレイリストやアルバムの順番に関する問題を指すことが多いです。配信元タイトルに見える数字は、MP3やM4A内部の数値タグと同じとは限りません。Stacherが値を保つ場合もあれば、番号をファイル名にだけ入れる場合もあり、信頼できる対応付けがなければ空欄になります。フォルダーで並べたいのか、音楽プレーヤー内で並べたいのかを先に決めます。
プレイリストでは、テスト中のファイル名に安定した番号またはメディアIDを残してください。プレーヤーがタグを無視しても復旧できます。プレイリストの位置が公式アルバム曲番号だとは限りません。イントロ、重複、解説、並べ替えが含まれることがあるためです。
- 最初はタイトルとプレイリスト番号だけの短いテンプレートを使います。
- 同名ファイルがあり得る場合はメディアIDを残します。
- キュー表示ではなく最終ファイルのタグで確認します。
- `03 - Title`という名前だけで、埋め込み曲番号が3だと判断しません。
- 順番が重要なら、元プレイリストの順序メモを保存します。
| 目的 | 安全な初期方法 | よくある制限 |
|---|---|---|
| フォルダーで並べる | 番号とタイトルをファイル名に入れる | 埋め込みタグとは限らない |
| プレーヤーで並べる | タグを確認できる音声形式を使う | プレーヤーごとに解釈が違う |
| 作者を保つ | artist / uploaderの対応を確認する | 投稿者と作者は同じとは限らない |
| プレイリストを保存する | IDと元の順序を残す | オンライン側の順序が変わる |
配信元が曲番号を提供しない場合、ファイル名で順番を残せても、公式なタグを作ることはできません。
ジャケット画像とサムネイルの埋め込み
ジャケット画像は通常、配信元サムネイルから始まります。互換性のある形式ではStacherとyt-dlpがサムネイル後処理を要求できますが、画像、コンテナ、FFmpeg、プレーヤーに左右されます。ページに画像が見えていても、変換後に消えたり別画像になったり、埋め込み画像を読まないプレーヤーでは表示されないことがあります。
まず音声の単純保存が成功していることを確認します。長さとタグが正しいのにジャケットだけない場合、後処理ログとFFmpegの状態を確認します。動く元ファイルを残し、1つの設定だけを追加して比較してください。
- 配信元が利用できるサムネイルを提供しているか確認します。
- 埋め込み画像を読める形式とプレーヤーを使います。
- タグ付きの結果を確認するまで元の音声を残します。
- 古い画像が出る場合はライブラリのキャッシュを消すか別の確認ツールを使います。
- 動画プレーヤーが音声ジャケットを無視しても、ファイル全体が壊れたとは限りません。
ジャケットは補助情報です。長さ、音声、再生は別に確認してください。
メタデータが欠ける、または違って見える理由
タグの欠落には複数の境界があります。配信元がタイトルしか提供しない、抽出器がコンテナに対応付けない、変換でタグが落ちる、FFmpegがない、ファイル名の値が埋め込みタグではない、プレーヤーが別の項目を表示する、といった原因です。最初からStacherを再インストールする必要はありません。
単純保存と処理後の結果を比較します。両方に項目がなければ配信元または抽出器、元ファイルにあり変換後に消えればFFmpegまたは後処理、別のプレーヤーだけで見えるなら表示側の制限を疑います。作者名を残したい場合も、配信元のartist、channel、creator、uploaderが同じタグに入るとは限りません。
StacherでMP3を保存した後に作者名を残したい場合は、配信元がその値をartist、uploader、channel、creatorのどれとして提供しているかを確認します。似た意味の項目でも同じタグに書き込まれるとは限りません。元URLとメディアIDを残しておけば、別の項目と取り違えずに結果を比較できます。
| 症状 | 考えられる境界 | 最初の確認 |
|---|---|---|
| タイトルはあるが作者が空 | 配信元フィールドの対応 | ページの項目名とタグを比較 |
| 番号がファイル名だけにある | テンプレートと埋め込みタグの違い | メタデータ確認ツールで開く |
| MP3変換後にジャケットが消える | サムネイルまたはFFmpeg | 最終ログと1ファイルを確認 |
| プレーヤーごとに表示が違う | 表示マッピングまたはキャッシュ | 別の対応プレーヤーで開く |
| 転送後に何も書かれない | FFmpeg、権限、ファイルロック | 保存先、空き容量、後処理エラーを確認 |
ログを共有するときは、非公開URL、Cookie、アカウント情報などを削除してください。
形式とプラットフォームの注意点
MP3、M4A、Opus、WebM、動画コンテナではメタデータの扱いが同じではありません。ある形式で保たれた項目が別名で表示されることもあります。古い機器との互換性ならMP3、元の圧縮音声を余分に変換したくなければM4AやOpusが向く場合があります。重要なのは次に使うアプリが読めることです。
Windows、macOS、Linuxでは保存先とyt-dlp実行ファイルのパスは別設定です。保護フォルダー、長いパス、同期フォルダー、セキュリティソフトが最終書き込みだけを止めることがあります。診断中は短いローカルフォルダーを使い、成功後に名前や場所を広げます。
- 古いプレーヤーや機器が必要ならMP3を選びます。
- 対応しているならM4AやOpusで余分な変換を避けます。
- 結合、変換、コンテナ変更、サムネイル埋め込みにはFFmpegを確認します。
- Windows x64、Apple silicon/Intel、Debian amd64に合うビルドを選びます。
- 保存先のパスとyt-dlpの実行パスを分けて確認します。
本サイトで2026年8月16日に確認したStacherは7.1.12です。yt-dlpとFFmpegは別の更新周期です。
プレイリストの前に1ファイルを確認する
メタデータ処理を一括実行するのは、代表ファイルが必要な確認をすべて通ってからです。ログにある最終保存先から開き、長さ、タイトル、作者、アルバム、曲番号、ジャケットを確認します。その後、別タイトルや別のプレイリスト位置の2つ目を試してください。1件だけの成功では、項目のない配信元を見落とします。
大量のリストでは、各ソースを識別できる名前を残し、元の順番をプレーヤーのライブラリとは別に保管します。結果が混在したら設定を増やさず、成功、失敗ログ、一時ファイルを分けて、ソース、形式、タグ、後処理段階を比較します。
- ジョブログに表示された最終保存先からファイルを開きます。
- 長さ、再生、タイトル、作者、アルバム、曲番号、ジャケットを確認します。
- ファイル名の番号と埋め込み曲番号を混同していないか確認します。
- 違うタイトルまたは位置の2つ目を試します。
- 全体を始める前に、プリセット、形式、FFmpeg状態、名前テンプレートを記録します。
処理後のファイルが不完全なら、再試行前に元ファイルとログを残してください。
Stacherメタデータ FAQ
Stacherで曲番号を保つには?
プレイリストの1件を試し、ファイル名に安定した番号を残し、最終ファイルの埋め込み曲タグを確認します。元の配信元が信頼できる番号を提供している必要があります。
StacherでMP3の作者名を保つには?
配信元がartist、channel、uploader、creatorのどれを使うか確認し、単純な音声テスト後に最終タグを見ます。プレーヤーの対応付けが異なるため、実際に整理するアプリで確認してください。
Stacherはジャケットとメタデータを保存できますか?
互換性のある処理ではメタデータとサムネイルを要求できますが、配信元、形式、FFmpegが関係します。元ファイルを成功させてから1つの画像設定を追加し、結果を確認します。
曲番号はファイル名にあるのにプレーヤーに出ないのはなぜ?
ファイル名テンプレートに番号があり、音声タグは空の可能性があります。メタデータ確認ツールでファイルを開き、番号を予備情報として残してください。
MP3変換後にジャケットが消えるのはなぜ?
サムネイルが利用できない、FFmpegの後処理が失敗した、プレーヤーが埋め込み画像を読まない可能性があります。ログを確認し、別の対応プレーヤーでも試します。
StacherのメタデータにFFmpegは必要ですか?
単純な保存では必須とは限りませんが、結合、変換、コンテナ変更、サムネイル埋め込みでは関係します。転送後にタグが失敗するならパスとログを確認します。
最初からプレイリスト全体にメタデータ設定を使うべきですか?
いいえ。元ファイル、処理後ファイル、別の2件目を確認してから一括処理します。これで配信元固有の欠落と設定またはFFmpegの問題を分けられます。